年金問題に対する見解 -2016年版-
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金輝俊 / Hwi Jun KIM
以下は2016年秋にたしかgithubに出したresumeの一部である。
2011年当時、一時期ソーシャルゲームでデータマイニングエンジニアに転向しようかと考えた。なぜソーシャルゲームでデータマイニングエンジニアなのだろうか?
2010年ごろ、日本のIT業界はソーシャルゲーム一色でうまっていた。殆どの日系Web企業がそ こにむらがっていたと思う。しかたなく、そこにいくかと思った。IT業界はウェブ進化論後の輝きを 失っているように感じた。データマイニングへの興味もあったが。
当時、将来の年金の破綻が予想され、これ以上新しい産業はおそらく生まれないだろうと予測し ていた。経済は実質ベースではおそらく成長せず、一般会計は半分が国債でファイナンスされて いるのにもかかわらず、その半分の額は国債の利子払い(元金は含まれている?不明確。約40 兆円ほどを国債で借り入れ、20兆円を返していたと記憶している)についやし、しかもそれが続い ていたため、日本国政府もしくは霞が関のBSはすざましく劣化してたはずである。
厳密なデータを検証したわけではないが、2000年頃の氷河期以降、正社員は減少し続け、契約 社員、派遣が増えていたはず。非正規を否定するわけではない、しかしながら、弱い立場の人間 が増えていた。雇用不安はマジョリティに広がっていたはず。正社員は正社員で、一般的な日系 大企業は雇用の流動性が低いと聞く。正社員は会社に服従するしかなかったのではないか? (予想であるが)
大企業正社員が仮に転職が難しいのであれば、生涯年収の最高額は確かに高いのかもしれな いが、会社の破綻の確率がそれなりに高いのであれば、生涯年収の期待値はかなり低くなるの ではないだろうか?(加えて、おそらく、退職金も減っていくであろう。これはインフレ及び、成長基 調でないことから、BSに退職引当金を積むのが難しいのはちょっと考えれば分かると思う。あくま でも予想だが)
企業の固定費を減らすのが目的あるいは人件費を変動費化するのが目的で非正規を増やした のであろう(経営側から見れば、短期的には合理的と判断するのも無理もないと思う。しかし、長 期ではどうであろうか?)自分で自分の首を締めていると思う。
マジョリティである非正規雇用者は低い年収と不安定な雇用にあった(月間あたり多少高くても、 生涯年収の期待値はかなり少ないであろう)。正社員は会社に従属。
電車の中でうつろな目でソーシャルゲーム(最近のスマフォゲーは結構面白そうな気がする。ま だやってないけど)をし、誰もが将来に不安を感じながら、そこそこの給料でかいならされていた と思う。これはかなり極端な例で、一般的な大企業に所属している方たちは分からないと思うが、 その外に出ようと思った瞬間、知覚可能なのではないだろうか?
帝政ローマ末期はパンとサーカスによって人々がなんとなく暮らし、没落し、ローマ帝国は滅亡し たのではないか?というのが私の理解(正確ではないと思うが)
ソーシャルゲーム、ファストファッション、不安定な給料。年金はおそらく破綻する、消費税はイン グランド及び大陸西ヨーロッパ諸国並に上がるか、それ以上、あるいはいくら上げても年金をファ イナンスするのは将来的に無理であると予想した。
当時、日本は将来的に破綻するのではないかと予想した。
イングランドはどうであろう?リサーチはしてないがおそらく同じ構造であるのではないかと予想 した。England在住時にpension problemがどうとか聞いた覚えがある。(オプショナルであるが、 リーマンショック後、イングランドの学費はかなり高額になったと記憶している。暴動もあったと記 憶している。消費税は2%程度の値上げ)おそらく、先進各国全て同じ問題を抱えていたと考え 。
政府のBSは劣化し、おそらく、日本全体のBSをjoinして、group byしてもヤバイ状態。ファイナンスのスキームはぐちゃぐちゃ。パンとサーカス = ソーシャルゲーム、不安定な給料と雇用。ローマ 帝国末期。
先進各国は滅亡に向かっているのではないかと感じ取った。資本主義の限界。もうどうでも良く なっていた。
この予想は正しかったのだろうか?少なくとも日本については正しいと思う。
注:この問題を解決する方法はあるかもしれないと最近思い始めている。(偏差?追記: 2017/7/17 今年に入って、どこかに書いたがこの二重の偏差については2016の時点でどういうこ とか分かっていた)
注2:もし当時の年金のスキームを永続的に維持するのであれば、ざっくりと年代を経る毎に2倍 ずつ増えていく必要があるのではないだろうか?(世代ごとに1倍ではおそらく当時の年金のス キームは成立しない)数学的帰納法を適用すれば、世代を無限大にもっていくと日本の人口は正 の方向に指数関数的に発散するはずである。したがって、このスキームは成立しない。また、仮 に世代間の人口比が等倍であっても、仕事はオフィス作業へのシステムの導入や製造業などで の組み立てロボットの導入で減っていくはずである。加えて新しい産業もおそらく出てこない。比 較的新しい産業とされているITや金融は本質期に多数の人数を必要としないケースが多い(な ので労働生産性が高い)背理法の一種。以上の考察により日本の年金の仕組みを永続化する のは実質的に不可能であるのではないかと判断した。
注3:私も日系Web企業で働いていますが、ある程度大企業サラリーマンの気持ちも理解できます。
注4:当時のソシャゲはアートワークもあれだが、そこは本質的な問題でなく、いくつかのソシャゲ はユーザーの承認欲求などをコントロールし、アイテム課金へ向かわせるなど、本質的に社会の 害悪であると気づいた。なぜ承認欲求などをコントロールできるのであろうか?当時はそこまで 気づいてなかったが、速攻で抜けてよかったと思う。株式会社は確かに利益を叩き出すのが目 的であるが、同時に社会あるいは全てのPL上の関係者への貢献をするべきではないか?上場 企業は社会の公器であるという考え方を聞いた事がある。それに賛成だ。PLの一番上にある売 上は当然、エンドユーザーである。
最近のスマフォゲーとかpicoは面白そうな気がするので、そのうちやるかもしれない。本質は分 からないが。